NHK放送100年を記念しての紅白歌合戦の再放送シリーズの第3弾です。3月8日に放映されました。1971年22回、1960年20回に続いての放送です。
NHKでは紅白歌合戦については1953年第4回からテレビ放送をしていますが、初期の映像は残っておりません。今回放映の第14回のが一番古い映像です。この年からは映像が残されているようですが、フランク永井映像を調べてみると、1964年の第15回(大阪ぐらし)はありません。
テレビでのカラー放送はこの15回からなされていますが、今年2回目に放映された第20回は残されていたのですがモノクロでした。15回から19回までの保存映像がカラーであったかどうかはわかりません。NHKでは放送ライブラリー(横浜市)で視聴できるとのことですので、興味のある方はそこで確認できるのではないかと思います。
さて、今回の14回映像ですが、先の2回と同様に映像をリニューアル復元をしているものです。フランク永井はこの回で「逢いたくて」を歌っています。この映像は、2016年に発売されたCD-BOX「懐かしのフランク永井シングル全集」の映像集で発売されています。この映像をみて、鮮明度がいいことに感心していました。そのようにリニューアルいかんにかかわらず、そうとういい映像でした。とくに、後半は鮮明だったように思います。
第14回はテレビ放送界では記録的な視聴率を記録しています。ビデオリサーチは関東地方で81.4%、ニールセンでは関東地方89.8%というのだから、おそらくこれからも破られることはないでしょう。
翌年、つまり1964年は東京五輪の年です。首都高速、新幹線の整備が急ピッチで進められているときでした。番組は定番の司会宮田輝と赤組は当時大人気の江利チエミです。司会が歌でも登場というのは初めてだったのではないでしょうか。
現在ではお亡くなりになったりしている歌手が多いのですが、リアルタイムで観たいた私には、若々しい歌手たちの登場に、思わず目が潤むほどの懐かしさでした。弘田三枝子はそのころの姿が最も印象的です。パンチがはじけています。守屋浩は「がまの油売り」を歌いましたが、これはそれほど流行らなかったな。北島三郎、初登場。フレッシュな高石かつ枝。
当時ビクターのエースの一人でもあった立川澄人。そして同郷の芦野宏は懐かしい。吉永小百合に北原謙二、西田佐知子、倍賞千恵子、梓みちよ。。。まぁ、何と若くて初々しいことか。。。今なら忘れている方も多いかと思う、坂本スミ子、旗照夫。並ではない実力の誇示はデュークエイセスの「ミスター・ベースマン」。これは素晴らしいのひとこと。
最後は男性陣から「東京五輪音頭」の三波春夫なのですが、ここでは皆の合唱でした。そして最後は女王こと美空ひばりで締められました。
この回で忘れられないのは坂本九が最初から最後まで目をつむったままで、それがいかなることを主張したかったのか。当時実際に観たときから強く記憶に残っています。別項でも取り上げたことがありますが、ちあきなおみが1977年第28回で「夜へ急ぐ人」を歌った時の異様な入れ込みもそうでした。
フランク永井の「逢いたくて」も素晴らしいできでした。フランク永井の通常のささやく低音の魅力は、当時の高音・中音を優先する放送音声技術では埋もれがちなのですが、この回では、さすがの若い声で立派に歌唱が通るものだったので、嬉しく思いながら聴きました。
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