フランク永井の代表曲のひとつである「霧子のタンゴ」の話題のなかで、ファンから質問が寄せられました。「霧子のように直接名前がついた曲は何曲ほど歌っているか」というものです。そのテーマは以前にも気づいたことはあるのですが、この機会にちょっと追ってみました。
「フランク永井データブック」を調べてみると、カバー含めてですが、下記のようにおよそ20曲ありました。タイトルに限ってですが、歌詞のなかにもいくつかあったのを覚えているのですが、それは今後の課題とさせてもらいます。
1959:V-41944-よならアイコさん
1959:EV-123-フランクのクリスマス
1959:V-41898-三人吉三
1959:V-41919-夜霧に消えたチャコ
1961:LV-219-アコちゃんこんにちは
1961:LV-219-おかよ坊
1962:VS-961-霧子のタンゴ
1962:LV-250-フランクの三味線流し
1964:VS-1167-冬子という女
1965:SV-194-アコちゃん
1966:SV-407-千花子の手紙
1969:SV-893-雪子
1970:SV-2041-ルイという女
1973:SV-2325-帰っておくれミサコ
1973-SV-2388-摩耶とわかれて
1974:20CP-8031-PONY-フランクの夢はまたひらく
1976:VS-2524-夢二恋歌
1977:SJX-20005-おゆき(元:内藤國雄)
1977:SV-6309-お涼さん
1982:SJX-30142-サチコ(元:ニック・ニューサ)
2015:OCD-902-上海帰りのリル(元:津村謙)
「フランクの」というのも含みました。「フランクのクリスマス」「フランクの夢はまたひらく」「フランクの三味線流し」というのがあります。「夢はまた…」は2017年にPONYから発売されたテープ版「デラックス20フランク永井〜夜のムード」という相当レアなアルバムに入っています。「…三味線流し」は、これも1962年にビクターから発売されたレアなオムニバス版「花のステージ14集」に入っているものです。
カバーであげたのも3つあります。棋士内藤國雄の大ヒット曲「おゆき」です。フランク永井はさすがに歌唱の第一人者ですばらしい雰囲気を出しています。「サチコ」はニック・ニューサの代表曲で1980年代の初期にでましたが、リーダー田中収のかすれ声は多くの人の耳にのこりました。田中はフランク永井のいくつかの曲をカバーしています。ちなみに、ニック・ニューサとは、「New York City, New York U.S.A. 」を略した「NYC NYUSA」が由来なのだということは最近知りました。もう一つは、ビクターからキングに一時移籍した大作曲家渡久地政信が作曲して津村謙が歌って大ヒットした曲。戦中の大陸で知り合ったリルという名の娘は今?という東条寿三郎の歌詞。これに全国から「私がそのリルょ」という手紙が山のように寄せられたという。フランク永井は渡久地の曲「夜霧に消えたチャコ」を歌っていますが「上海帰りのリル」の歌唱を聴けば、津村とは一味違う雰囲気を楽しめます。
直接の人名を扱うというのは、そこにある種のなまなまさが伴ない、独特の魅力があります。手元のデータブックをもとに、フランク永井以外の歌手が歌った曲のリストを上げてみます。「あけみ」は船村徹・星野哲郎作詞、吉田正作曲、市川昭介編曲という異色の作品です。船村・星野コンビは有名な最強ユニットですが、すでに終了はしていたもののまだ「専属作家契約」のイメージが残っていたなかで、異例にもビクターの吉田正と組んだ作品です。「吉田正自撰」に収められています。youtubeでも船村歌唱が聴けます。これは誰か歌手が歌ったのですかね。
あけみ(船村徹・星野哲郎作詞、吉田正作曲、市川昭介編曲)/アンナ(松尾和子)
江梨子・おいら次郎長・お嬢吉三(橋幸夫)/おーい中村君(若原一郎)
お富さん・その後のお富さん(春日八郎)/硝子のジョニー(アイ・ジョージ)
圭子の夢は夜ひらく(藤圭子)/けい子のマンボ(殿さまキングス)
ごめんねチコちゃん(三田明)/千恵っ子よされ(岸千恵子)/東京アンナ(大津美子)
虹子の夢(和田弘とマヒナスターズ)/僕の春ちゃん(藤田功)/夕子の涙(三田明)
ミサよタンゴを踊ろうよ・港にジョーはいつ帰る(松尾和子)/夜桜お七(坂本冬美)
夕子のお店(増位山太志郎)夢千代日記(吉永小百合)
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