松竹映画「激闘」が衛星劇場で放映中。主題歌はフランク永井の「口笛のブルース」
思わぬ新たな情報が飛び込んできました。映画関係では特別に深い情報をお持ちのYTさんから電話が入って知ったものです。フランク永井の「口笛のブルース」が挿入歌の、松竹大船映画「激闘」が衛星劇場で放映中だとのことです。
https://www.eigeki.com/program/30613
データブックには松竹映画「激動」主題歌と書きましたが、1959年9月に上映されたもので、その後再上映されるという話もなく、みれなかったものです。
YTさんからのご厚意で鑑賞しました。何と、力道山が主役でした。リングの力道山は当時テレビで熱中してみたのですが、まさか、劇映画の主演をしていたとは知りませんでした。当然、日本中が彼を知っていて、人気爆発中でしたから映画やさまざまな娯楽の場に引っ張りだこであったとは思います。
タイトルが流れて、そこではしっかりと主題歌が「口笛のブルース」であることが出ていました。驚いたのは「VS-251」という盤IDまで表示されています。B面は松尾和子「情熱」です。映画のどこかのシーンで歌うか、楽曲が分かるようにでてくるのか、と期待を持って食い入るように見たのですが、登場したのは松尾和子で「情熱」を歌いました。「口笛のブルース」はというと歌ではなく、メロディーでかすかに背景に流れるといった程度でした。
まあ、それにしても、フランク永井が関係する劇画系映画は、ギャング、やくざ、海外貿易、密売品取引、酒、女、タバコ、銃…といったことに寄っています。当時の娯楽映画の一大テーマだったのですね。
そして今月生誕100周年を迎えた力道山が主役で活躍する。松竹のポスターには「不屈の鉄人力道山が、殺し屋一味を相手に正義の闘魂を爆発させる痛快無頼のダイナミック巨編」と出ています。
この当時、人気の力道山は人気のフランク永井と親しくしていました。何せ、盟友の松尾和子を恩師吉田正に紹介したのは赤坂の力道山の経営するナイトクラブです。彼女の歌を聴いて、これは放っておけないとばかりに恩師に合わせたわけです。
この映画が上映されたと同じ年の1959年7月にA面が松尾の「グッド・ナイト」で裏面にフランク永井とのデュエット曲「東京ナイト・クラブ」を歌ってデビューしています。「東京ナイト・クラブ」は何度も取り上げていますように、昭和歌謡史に厳然と輝くまさにゴールデン・デュエットと呼ぶにふさわしい名曲です。
当時、フランク永井と力道山が裸になり力こぶを誇示している写真が残っています。
力道山はその後腹部をナイフでさされて亡くなりました。大変残念でした。現代では知らない人も多いでしょうが、当時は相撲を止めて、日本にはじめてプロレスを紹介、自ら手刀を振るって相手、特に外国といっても多くは米国ですが、いわば本場のプロレスラーを倒すというのに、妙な感激をしたものです。
いま改めて考えれば、戦勝国の米国人を敗戦国の日本人がやっつけるというのは、当然「プロレス」といわれる創作劇に過ぎないのですが、何か戦後を感じさせる作為が働いていたのでしょう。予想したように歓喜で受け取られて、テレビの前はいつもたいへんな騒ぎでした。
これとは無関係ですが、米国で活躍する野球の大谷選手は、日本人ばかりではなく、米国の野球ファンをも驚異のまなざしで歓迎されています。暗いニュースばかりが世界を覆っている中で、大谷のめざましい活躍は、気持ちを明るくさせてくれます。
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