徳光和夫の名曲日本はBSTV東京の人気番組です。民謡をこのブログで取り上げることは、ほとんどありません。フランク永井の登場する番組も減少して、最近では放送される歌関係の番組を観て、私自身がこれは?と感じたことをテーマにしています。今回は、先週に放送されたこの番組を取り上げてみました。
「民謡」は日本の大衆文化の古くからのもので、全国にあり、誰もが子供の時から聴いてきたのではないでしょうか。私の山形の田舎では、近所の婆さんたちが集まる機会が多く、その度にお茶や漬物を囲んでおしゃべりし、民謡を唄っていました。日照りが続いたり、雨が続いたりして、農業に支障が出そうなときには、お祈りもしていました。大きく長い数珠を皆でぐるぐる回しながら、なにやら歌い、そこでは民謡も入っていた気がします。
当然に当時は村祭りが盛んでした。山形だから、花笠踊りは当然、炭坑節とか南部牛追い歌とか、秋田おばことか、いまでは歌詞はうる覚えですが、歌えそうです。山形には近所を流れる最上川があり、最上川舟唄という、まるでボルガの舟唄のような民謡もあって、興味は尽きません。
そんなことで、自然に子供の時には民謡を聞き楽しんできたので、民謡には興味もあり、この特番を観たわけです。徳光番組なので、決して飽きさせるようなことはないと確信をもってましたが、まさに期待に応える番組でした。
第1に、選曲がフレッシュです。耳に残っている曲もありますが、今までに聞いたことのない曲がふんだんに歌われました。
第2に、歌手の選出がいい。私の知らない新人も入っていて気に入りました。
番組では、いきなり吉田兄弟の「津軽じょんがら節」の三味線演奏で開始しました。吉田兄弟は海外公演をたくさん行っていて、日本のオペラのような評価を、いたるところで得ているという人気奏者です。日本でも津軽三味線といえば、古くは高橋竹山で知りましたが、独特の三味線さばきが有名です。一度聴けばこのリズムは耳から離れません。
その後、若手ゲスト民謡歌手五人がメインで紹介されます。私は、細川たかし一門の彩青と杜このみ、それに二見颯一しか知りませんでしたが、竹野留里、小山雄大も素晴らしい歌唱の方でした。彩青や杜に限らず、この若い歌手たちは、流行歌・歌謡曲の世界でも活躍中のようです。民謡だけで歌手をやっていくのは、想像だけでも相当厳しそうですから、歌謡曲の世界へ自然と入っていくのでしょう。
ともかく、この若い人たちは、おおよそ四歳から五歳あたりには民謡を習い始め、さまざまなコンクールに出場しては優勝を取ってくるほどの実力者揃いです。民謡の発声で鍛えたのどは半端ではないです。こぶしの回し方などは、民謡歌手には絶対に勝てないでしょう。だから、歌謡曲の世界に入れば、最初からすごいと思わせる歌を歌うことになります。
彩青や杜は、歌謡曲を聴いていても、その安定さにはいつも感心して観ています。また、尺八や三味線、太鼓という民謡に欠かせない楽器がありますが、自ずとこうした楽器を使いこなせるようなります。
今回、後半で登場した長山洋子などはじょんがらおんな節などで、裁き具合、見ごたえたっぷりの演技を披露しています。
また、正当な民謡歌手としては原田直之がおり、今回も映像で登場しています。ちなにみ、原田は福島県出身ですが、山形とも馴染みがありファンが多くおります。フランク永井は宮城県出身ですが、母君は山形出身です。山形で原田・フランクは良くあうことがあり、気が合って、互いに尊敬したいたとご実家からお聞きました。
さらに、イエロー・サブマリン音頭で異色、異端な歌唱で有名になった金沢明子も映像出演。張りのある高音は民謡のある一面をかならず代表しているようで、今では欠かせない一人です。
当日の曲目は次の通りです。フランク永井とはあまり関係のない話でした。
「津軽じょんがら節」吉田兄弟
「舟漕ぎ流し唄」二見・彩青・小山
「おてもやん」杜このみ・竹野留里
「南茅部鱈釣り口説節」小山雄大
「津軽あいや節」竹野留里
「秋鮭(あきあじ)大漁節」彩青
「相馬盆唄」原田直之
「津軽じょんがら節」金沢明子
「球磨川舟唄」二見颯一
「北海ヤンレサ節」杜このみ
「南部俵積唄」長山洋子
「南部牛追唄」福田こうへい
「北海港節」(三山の曲)三山ひろし・小山雄大
「花笠音頭」全員
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