かって日本は「路上でポケットティッシュをタダで貰える豊かな国」などと諸外国のひとから言われていた。それが豊かなのかどうかは別として、たしかに路上ティッシュ配りをよく見かけるか否かは、そのティッシュのクオリティの優劣もふくめて、景気のバロメーターになるような。そしてこのところは以前ほど見かけることがない。
長らくのあいだ、自分からわざわざもらいに行くような厚かましいことをしなくても、自然とティッシュが貯まっていくオーバーフロー的状況。ところが供給がいつのまにかスローダウン、さらにこちら昨年末には花粉症的症状から体調不良となり需要のほうが激増、箱一杯に詰め込んでいた在庫はほとんど底をついてしまった。
「ポケットティッシュを買う日が来るとは…」などとボヤきつつ、せっかくなら鼻周りに優しいほうがいいと、上質のネピア「鼻セレブ」16パック購入。ところが皮肉なもので、購入したとたん体調不良は急に収束。ぐっと減った消費には残りわずかの既存在庫が対応、鼻セレブはまったく手つかずのまま箱のなかに眠ってしまったのだ。
やがて既存在庫がいっさいなくなり、とうとう鼻セレブを使う日が到来。チノパン後ろポケットに1パック突っ込んだものの、それは忘れられたまま洗濯機の中に。ポケットから取り出した未開封パックのなかに見たのは、水分を含んでがっちりと固まった鼻セレブ。そう、待望の第1号はいきなりゴミ箱行きとなってしまったのだった。
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