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2024年04月26日17:30

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「辰巳」〜復讐劇、それがノワール

訳あり死体の処理作業など、裏稼業で生活をしのぎ孤独な日々を続ける辰巳。チンピラ同士の感情のもつれから目の前で元恋人の京子が殺害され、彼は京子の妹・葵(森田想)とともに復讐を決意する…。辰巳役には「ONODA 一万夜を越えて」で若き日の小野田少尉を演じた遠藤雄弥。監督は2016年「ケンとカズ」の小路紘史。

血と汗と唾液そして鋭利な刃物、ある程度寸止めに配慮されているものの、思わず目を背けてしまう残虐な場面が次々と。さほど有名な俳優が出ていないことはリアリティに貢献しているものの、チンピラ連中の容貌が似たり寄ったりで区別しづらく、登場人物の相関関係掌握に勤しんでいるうち物語は勝手に進んでいく。

ズバリ作品タイトルになっている以上、やっぱりここは主人公辰巳に感情移入するべきと確信するのは物語が見えてきた半ばあたり。警察権力はもとより、善良な市民というか一般社会的な部分がいっさい物語に介入することなく、すべてがチンピラ同士の暴力で決着してしまうところがジャパニーズ・ノワールたるゆえんなのか。

なのでツッコミどころいくつかをあえて無視しながら進めているところもふくめ、やっぱり観る側をある程度は選んでしまうニッチな作品かなという結論。劇中時間の経過はわずかながら、ほとんど少女という雰囲気で登場、やがてだんだんと大人の女性に近づいていく葵役の森田想という若手個性派女優には妙な魅力を感じました。
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