2016年11月に64歳で天に召したシンガーソングライターそして女優のりりィ、彼女の人生おもに後半部分の活動を追ったドキュメンタリー。長らく続けていたフォーク歌手齋藤洋士とのユニット“りりィ+洋士“による、2つの小さなライブスポット出演シーンを中心に、彼女にゆかりのある関係者へのインタビューを挟んでいく。
彼女が亡くなる前年まで精力的に活動していたこのユニット、たしか心斎橋RUIDOが大阪での常ハコ、一度は行きたいと思いながら、いつでも行けるという気持ちのまま…という悔恨。今回”動くりりィ“はこのユニットでのライブ場面のみ。出演映画のワンシーンを別にすれば、ドキュメンタリーにありがちな過去資料映像はいっさいなし。
そのぶんインタビューの顔ぶれが多彩。根岸季衣、山崎ハコ、研ナオコ、豊川悦司、岩井俊二、息子のバンドマンJUON(ドリカム吉田美和の夫)…。なかでも一緒にカラオケに行き、ある艶歌名曲を熱唱するりりィには魂が震えたと自慢げに語る根岸季衣の言葉が印象的。たしかにこの曲を歌う彼女、想像するだけでゾクゾクする。
彼女が横たわる前で繰り広げられたという追悼セッションでは、悲しみに沈むよりあえて母親の一番楽しい曲(カントリータッチの化粧品CMソング)をプレイしたと語るJUON、そしていまもなおりりィ楽曲を歌い続けている長年のライブパートナー・齋藤洋士の彼女を想う熱い言葉には思わずこちらももらい泣き寸前となりました。
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