これで何度目の体験になるのだろうか。劇場公開はもちろん、自宅テレビでのDVD視聴、CDショップ店頭の小さなモニター画面…。オリジナルは1984年。今回はA24による4Kレストア版、リマスターはジェリー・ハリスンが監修。監督はいまさら書かないけど、編集のリサ・デイは音楽ものをいくつか手がけてきたひと。
気がついたら身体を揺らしている。小刻みにステップを踏んでいると、スクリーンからたたみかけてくるリズムにいつのまにかシンクロ。まずデヴィッド・バーンがひとりステージに、やがてひとりふたりとメンバーが登場してほどなく場内の熱狂は最高潮に…よく知られたこの演出が、こちらの身体をじわじわと加熱する。
余計なインタビューいっさいなし。熱狂する観客も最後まで映らない。カメラは奇妙なアクションを繰り返すデヴィッド・バーン、そしてバンドの躍動だけをただただ追っていく。音楽ドキュメンタリーを超えて、映画作品としても秀でた「アメリカン・ユートピア」で初めて彼に接したひとにとって、この高揚感はどう映るのだろう。
先日公開21年ぶりの“4ショット“には感慨深いものがあったが、再結成ライブ6〜8回にたいする総額120億円のオファーは断ったとか。すなわち現時点での4人集結はほぼ不可能、当分のあいだはこの40年前の熱狂に身を委ねるしかないということ。ともあれすべての映画・音楽好きが“一生に一度”は出会ってほしい傑作だと思います。
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