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2024年01月31日16:30

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あのときの大きな赤ん坊

新大関・琴ノ若、夏場所から改め琴桜。これまで何度か書いているけれど、私はかって千葉・浦安住まいだったとき、近くの寿司屋でまだ赤ん坊だった彼と遭遇しております。もちろんご両親つまり先代琴ノ若(現・佐渡ヶ嶽親方)ご夫婦に連れられて。元々このお店の大将は後援者のひとり、軒先にかかる暖簾も部屋からの寄贈だったはず。

力士のDNAは裏切ることなく、まだ首がすわらない時期ながら本当に大きな赤ん坊(ちなみにお母様も大柄)。彼は座敷のど真んなかに堂々と横たわり、人気力士だったお父様以上に店内の注目を集めておりました。常連客が何やらポチ袋のようなものを、次々とその大きなもみじのような彼の手に握らせていったのは何かの慣習でしょうか。

あのときからほぼ四半世紀、大きな赤ん坊もついに大関の座に。入幕したてのころは勝ち味が遅くて大きな身体を持て余し気味。”顔は祖父似、取り口は父親似”などと言われながらもジワジワと力をつけ、この2年間はコロナ禍による強制休場1場所をのぞくすべての場所で勝ち越し、7場所連続三役定着という抜群の安定感でありました。

ここにきて祖父・父親それぞれの持ち味、つまり祖父の強烈な押しと父親の四つ身の巧さがいい具合にブレンドされてきたような。そして彼は照ノ富士に決定戦ふくめ0勝7敗と一度も勝っていないことがかえって興味の的。目の前に立ちはだかる大きな壁〜照ノ富士を倒したそのとき彼は横綱の地位に手が届くのでは、などと思っております。
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