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2024年01月25日18:00

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【今日の読了 拡大版】 1976年の新宿ロフト/平野悠(星海社新書)

現在でも新宿・大阪の“ロフトプラスワン”からエッジの効いた発信を重ねるロフト・プロジェクト。その創業者である著者が、70年代中盤の東京都内各地に矢継ぎ早に開業したライブハウス経営を振り返り、その熱い日々は1976年10月、新宿ロフトオープンセレモニー、伝説の10日間で最高潮を迎えたと断言する。

現在は別の場所に移転した新宿ロフト。個人的にはかっての聖地は未体験、ただ西新宿で中古CDを漁ったとき前を通った記憶あり。著者には不本意かもしれないが、下世話な説明をすれば、かって「ザ・ベストテン」“今週のスポットライト”でサザンオールスターズが初登場した際の中継先。ともあれ熱狂の10日間の顔ぶれから。

10/1 ソー・バッド・レビュー/金子マリ&バックスバニー
10/2 加川良・大塚まさじ・西岡恭蔵・金森幸介・中川イサト
10/3 鈴木慶一とムーンライダース/南佳孝&ハーバーライツ/桑名正博&ゴーストタウンピープル
10/4 サディスティックス(高中正義・今井裕・後藤次利・高橋幸宏)
10/5 吉田美奈子・矢野顕子
10/6 斉藤哲夫・遠藤賢司・大貫妙子
10/7 りりィwith バイ・バイ・セッション・バンド
10/8 山崎ハコ
10/9 センチメンタル・シティ・ロマンス/めんたんぴん
10/10長谷川きよし&サンデー・サンバ・セッション

のちのち名を成すことなく終わったミュージシャンはあえてここから名前を省いてあるのでは、と疑ってしまうそうそうたる顔ぶれ。このあたりに詳しいかたにはいまさらかもしれないけど、このとき吉田美奈子のバックには山下達郎が、りりィのバンドには坂本龍一がいた(こういう掘り下げをしたらキリがないかもしれないが)。

80年代、ロフトはパンク・ニューウェイブ中心のハコへと舵を切る。このあたりはリアルタイムで雑誌等から接していたので懐かしい。このパートをあえて“80年代の憂鬱“と題し、暴力的なパンク野郎にズタズタにされ、経営に疲れた著者はやがて日本を代表するロックバンドに成長するチンピラ達を置き土産にして旅に出る。

この10日間のセットリストや入手可能な音源の紹介、同時期の荻窪や下北沢ロフトのライブスケジュール(意外な名前多数)、当時の懐かしい写真など資料も豊富、中ほどには日本のポップス/ロックを下支えしてきた牧村憲一氏との対談あり。随所にイマの音楽状況への異見もあり、とにかく読んでいて熱くなること請け合いの一冊でした。


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