お隣同士で育った幼なじみ、医師のカズがお見合い結婚すると聞いたドキュメンタリー映像作家のゾーイ(リリー・ジェームズ「シンデレラ」「イエスタデイ」)。いまどき少ない出会いだとばかり、カズの結婚までを収めて自身の次回作にすべく、彼女はカメラを回し始めた…。監督は「エリザベス」のパキスタン人シェカール・カブール。
最初からおおよその結末が想像できる、テンポよく口当たりのいいロマンティック・コメディ。お隣同士の男女の友情の行方という「おれは男だ!」的設定、そこに見合い結婚の是非という古典的なテーマを絡ませ、さらにマッチングアプリや婚活パーティーなど、いまの時代ならではの男女の出会い模様をまぶしていく。
ただ演者の何名かも含めて”パキスタン包囲網”と言うべき製作側は、ムスリム文化との交流のほうに重きを置きたかったと見えて、パキスタンロケの比重がやや多かったような印象(しかもキレイに撮りすぎでは)。「アバウト・タイム」や「ブリジット・ジョーンズの日記」と同じ製作陣、もう少し大都会ロンドンでのロマンスに期待したけど。
予想通りの着地はともかく、そこに至る一歩手前の展開では、やはりムスリム文化を押し出しつつけっこうな変化球が飛んできて場内随所ですすり泣き。原題はティナ・ターナーの名曲に同じく”What‘s Love Got to Do with It?”、すんなりと訳しにくいフレーズだけに、きっと、それには深い意味があるのでしょう。
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