mixiユーザー(id:2399973)

2023年10月20日18:00

152 view

「私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?」〜フランス発、女性の尊厳

フランス最大の原子力発電会社アレバの労働組合代表モーリーン・カーニー(イザベル・ユペール)は、世界各地で働く従業員5万人の安定した生活を守るため駆け巡る日々。ある日大がかりな中国との極秘取引を知ってしまった彼女は自宅でいきなり何者かに襲われ、女性としての尊厳を傷つけられてしまう…。事実をもとにした物語。

原発会社が舞台そして2012年が基点、フクシマという言葉も登場したり…。どうしても社会問題の提議という方向を期待してしまったが、彼女の身に降りかかった事件がある地点から思わぬ方向に舵を切り、それまでフランス映画にしてはやや過剰かと思われた演出がトーンダウン、メリハリの少ない重苦しい展開になっていく。

ここからがこの国を代表する女優イザベル・ユペールの本領発揮。労働組合代表としてのアクティヴな女性像よりも、やり切れない思いを周囲にぶつける一個人としての心の強さを巧みに表現。ただ労組トップとはいえけっこういい暮らし、そして彼女のファッションセンスもなかなかのもの、このあたりはやはりフランスということか。

ともあれ観る側はじっくり構えて終盤戦を迎えることに。もちろんそれなりの決着は見るのだけれど、かの国の司法に関する予備知識を踏まえたとしても、どうもすっきりしないままエンドロール。よく複数で映画を観たあと物語の辻褄を語り合うけど、今回はその手の会話に花が咲きそうな。このあたりもまたフランス映画でした。
23 13

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年10月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031