国立科学博物館を出て酷暑のなかタラタラと上野公園を横切ると、東京藝大のあたりはえらく人だかり。なんときょうから学祭が始まっていたのだった。せっかくの機会だからちょっと冷やかしてやれと若い連中に混じってキャンパスに踏み込んで行く。すると屋外ステージでは又吉直樹のトークショーが始まろうとしていた。
又吉のすがたはよく見え、声もよく聞こえてきたけど、日陰になる座席はすでに満杯、立見はともかくとしてジットリした陽光に小一時間さらされるのがたまらない。まさしく先日のサマソニを思い出してしまいここは早々に退散した。東京藝大の学祭なんて、最初からわかっていればプログラムをしっかり調べてどっぷり楽しんだのに。
根津方面に歩を進める。直射日光を避ける意味もありわざと風情ある裏道を選んで歩いていると、なんだか一瞬で阿倍野の町にワープしたような感覚に包まれた。甘味処の銘店「芋甚」にお邪魔。目の前にかき氷が届いた時、一瞬あれれという印象。宇治金時680円をオーダーしたつもりなのに肝心の“金時”が見当たらないのだ。
よくよく見ると器の一番下でしっかりと底支え。せっかくなのでテリー伊藤風の店主に訊くと「ウチは昭和の初めから甘いものが一番下という流儀です」とのこと。たしかにふつうに掘り進めて行くと最後には小豆ばかりが残り、ちょっとした冷ぜんざいっぽく味わえるなあと納得。…と、いうことでこのあと池袋方面に向かいます。
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