先月末に父親と食したのは予定外、ことしの鰻は最初からここにきめていた。住吉大社近くにある「いづもや」。各地の「いづもや」との関係はわからないが、誰が見てもここは老舗。このあたりにフグ田マスオさんの実家があり、帰省したサザエさん一家がここの鰻らしき弁当をお持ち帰り、皆で食する場面が4コマ漫画にはあるという。
炎天下で待たされること20分。途中で店員が「本日売り切れ」の札を掲げたのでギョッとしたら「お客様が最後です」と言われホッと。最後なのでシッポを食わされるのかとヘンな想像が働く。私が入店するまで売り切れと知って5〜6人が退散。店内4人掛けテーブル4つとカウンター5席、最後の客だったのでテーブルを独占。
古びた壁に貼られた品書きを見てまたギョッと。文字の巧拙はこのさい置いておくとして、この”鰻まむし”ばかりの並びはいったいどう解釈したらいいのか。単にボリュームの差か。短冊はかなり劣化、いままで誰かがもっとわかりやすく書けと指摘しなかったのか、あと訂正したあとがいっさいないからずっと同じ価格で提供しているのか。
最後の客だったので、誰かがそのあたりを尋ねる場面に出会えず、ヘタに訊いて新参者とバレるのもくやしいから、とりあえずここは2000円を。見かけ以上のボリューム、そしてタレの味になんともいえない懐かしさ。子どものころ、たまに母親が駒川商店街で買ってきた鰻についてきた、小袋に入ったタレの香りがよみがえりました。
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