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2023年07月04日17:30

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「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」〜歌舞伎町はなんでもあり

歌舞伎町の片隅でバーを営むマリコ(伊藤沙莉)は個性あふれる常連たちを束ねる日々。そして彼女のもうひとつの顔は私立探偵。ある日やってきた奇妙な連中からの奇妙な依頼、それはこの猥雑な街に紛れこんだ宇宙人を探してくれというものだった。長年連れ添う恋人、自称忍者のMASAYA(竹野内豊)を頼るマリコだったが…。

物語は6つのパートに分かれていて、内田英治(「ミッドナイト・スワン」)と片山慎三(「さがす」)が3つずつ監督を担当。なので短編集とまでは言わずとも、歌舞伎町を舞台にした群像劇といった印象。発端の宇宙人も伏線のひとつ、スピード感がないままでクセのあるキャラがいきなり多くばらまかれ、観る側はとまどいを覚える。

このポスターや封切前宣伝からは、ひとつの事件を巡ってマリコとMASAYAのコンビによる、痛快謎解きものを期待してしまうもけっこう肩透かし。ラストには歌舞伎町というなにが起きても不思議ではない街を逆手に取り、パロディ感覚の混ざったそれなりの着地を見せるが、爽快感やカタルシスからはやや遠かったように思う。

そして伊藤沙莉という女優の魅力がどこまで表現できていたかなということ。彼女が私立探偵を演じるというだけで、その弾けっぷりを期待、これは新たなシリーズ物誕生かと観る前から勝手に決めつけたひともいるはず(私です)。シニカルな笑いはそこかしこに散りばめられていた作品だけにその部分はちょっと残念に思いました。
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