このムシムシする季節のサラブレッドは発汗が多く、そこに夏の陽射しが当たってパドックを歩む肢体はツヤツヤ、どの馬も強く思えてしまう。なかでも今回の優勝馬イクイノックスは筋肉質の馬体が黒光り、より際立って見えた。これまでのようにぶっちぎりではなかったけど、きっちり先頭でゴールを駆け抜けるからやっぱりたいした馬。
サッカーの代表チーム同様に競走馬にも世界ランキングあり。そしてイクイノックスは直近のランキングでなんと世界一。そんな馬に逆らえるわけがないとわかっていながら、我が馬券の買い目は性懲りもなく自分と誕生日が同じ12番人気ブレークアップをすべてからめてしまい同馬は12着と惨敗。人気と着順が同じとは実に律儀な競走馬。
それはさておき、セルジオ・メンデス&ブラジル'66の1967年2ndアルバムのタイトルが”Equinox"だったと前に書いた。たしかこちらは”エキノックス”というカタカナ表記、あわせて邦題が”分岐点”。この英単語は”春分の日と秋分の日をあわせた総称”と記憶、日本語ではズバリ表現する言葉がないと長らく思いこんでいた。
ところが”お彼岸”という実にふさわしく美しい言葉が日本語にあり。なぜそれが解ったかというと、小津安二郎初の総天然色作品「彼岸花」(1958)の英題が”Equinox Flower"だと知ったから。こんなふうに、たとえ馬券を獲れなくてもいろいろ教えてくれるのが強い馬、だからいつまでも競馬の世界から離れられないのです。
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