先日の中日=阪神戦は、スタンドの角度の関係でひとつだけポツンと置かれた座席での観戦。すぐ後ろ2列には父親らしき男性が、彼の子供とその友人たちあわせて数名の小学生を率いて着席。つまり私は全員阪神ファンの彼らに囲まれるような位置関係。若き父親がガラの悪いヤジばかりを飛ばし、子供たちがマネすることには閉口した。
こういう負の継承が阪神ファンの悪しきイメージ形成などと思っていたら、子供たちこんどはレフトの守備位置でイニング間のキャッチボールをするノイジーに向かって声をかけ始めた。「ノイジー!ノイジー!」そのたびにノイジーは彼らに向かって軽く会釈、この所作がなんともカッコよく、日本人選手はテレてこれができない。
このやりとりが何イニングか続いたあと、ノイジーはとうとうこちらに向かって歩み寄ってきた。そしてネットの上を越えるように、つまり山なりのボールを投げて子供たちに試合球をプレゼント、彼らはしっかりキャッチ。この間周辺スタンドの視線は私が座るあたりに大集中。ただトイレにでも行ったのか父親は不在だった。
「自分らちゃんとお礼言いや」ノイジーになにひとつ感謝の気持ちを返さなかった子供たちに、そういう言葉をかけずじまいに終わってしまった私の最大の後悔と反省はいまでも続いている。父親がちょっとガラの悪いタイプだったので、あとから何かカラまれてもという気持ちが多少作用したのかも、いや感謝されてしかるべきなんだけど。
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