BBLのステージがこんなに狭く見えたのは初めてだろう。総勢18名。これまでアロージャズオーケストラやどこかの大学軽音楽部OBによるビッグバンドなど、人数だけは拮抗したライブはBBLでも何度か体験、もっとも彼らは整然とヒナ壇を形成していたかと。ところが今回ばかりは打楽器&リズム隊だけでもかなりのスペースを占拠。
ツカミはいかにもな「ピック・アップ・ザ・ピーセズ(アヴェレイジ・ホワイト・バンド)」、圧倒的な音の洪水のなか、彼らを28年束ねてきたカルロス菅野は軽妙なMCを重ねていく。「打楽器は若い人たちに任せちゃったんで」と自らマイク片手に「ナイト・アンド・デイ」やミュージカルナンバーなど、もっぱらスタンダード系を熱唱。
そして中盤は本領発揮、“ヘヴィーなサルサ”とカルロス言うところのオリジナル曲連発。なじみの曲はなかったけど、バンド全体のアンサンブルという意味ではこのパートがもっとも面白かった。思えば“コロナ明け声出し解禁”にこれほどふさわしいライブもなく、サルサミュージック独特の掛け声が客席のあちらこちらから。
大集団がゆえにアンコールで楽屋に引っ込む時間もなく、ラストは「君の瞳に恋してる(フランキー・ヴァリ)」「セレブレーション(クール&ザ・ギャング)」と超ベタ楽曲2連発。バンドの歴史にずっと寄り添ってきたとおぼしき高齢者が大半を占める客席はほぼ総立ち、ラテン音楽特有の熱いノリを形成していたのでありました。
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