昨年7月のムーンライダーズ@ビルボードライブ東京、私の席はステージ下手の延長、ほぼ真横から彼らを観ることに。そのとき一番近くにいて鍵盤に向かっていたのが岡田徹氏。歩行器が必要なほど移動困難だった彼は、アンコール時に楽屋まで戻ることなく「青空のマリー」をひとり奏で続けるという演出、感涙もののひとときだった。
半世紀近くにおよぶバンド活動においてメンバー同士のいさかいがあったとき、いつも仲に入って問題を収束させていたのが岡田氏、彼は精神的リーダーだとかって鈴木慶一は語っていた。世はバブルそしてバンドブーム時、ムーンライダーズはほとんど離散状態だったのだけど、再集合すべく各メンバーに声かけしたのも岡田氏とのこと。
プリンセス・プリンセスというバンド名をメジャーデビュー前の女の子5人組に名付けた、という小ネタはムーンライダーズを知らないひとに彼を説明するときの常套句。まあそういうひとたちにはあまりピンとこないと思うけど、岡田徹作曲のマイ・フェイバリット10を選んでみました。(アイウエオ順・曲名のあとは作詞者)
いとこ同士 鈴木博文
Cool Dynamo,Right On 鈴木慶一
9月の海はクラゲの海 サエキけんぞう
グルーピーに気をつけろ 鈴木博文
さよならは夜明けの夢に 鈴木博文
ダイナマイトとクールガイ 鈴木慶一
ドッグ・ソング 鈴木博文
涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない 鈴木慶一
マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン 鈴木慶一
夢が見れる機械が欲しい 鈴木慶一
なんてスウィートでまろやかで切ない曲が並んでいるんだろう。このままベスト・オブ・ムーンライダーズとしても通用しそうな名曲の数々。かって神戸チキンジョージでのライブ前、東急ハンズ前の交差点をひとり渡る岡田氏を目撃、あのとき声をかけておけばよかった。安らかにお眠りください。謹んでお悔やみ申し上げます。
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