昨年の9月「高橋幸宏 50周年記念ライブ LOVE TOGETHER 愛こそすべて」と題したイベントライブが東京・NHKホールで開かれた。私は勢いこんでチケットを入手したが、ある事情で行けなくなり泣く泣く手放した。”健康状態により、ご本人の出演は未定”と最初から但し書きがつくライブながら即完、結局彼は出演を見合わせたようだ。
初めてナマの彼に接したのは1983年のYMO《散開》ツアー。私にとって大阪城ホールでのライブ初体験でもあった。3方に枝分かれしたYMO、私がその後をもっとも期待したのは彼が創る音楽だった。細野晴臣は過去の音楽を再生させることに執着しそうだし、坂本龍一はポップ・ミュージックからどんどん離れていきそうな気がしたし。
そう、どこまでもスタイリッシュでメロディアスな楽曲を積み重ねていくだろう彼の動向が一番楽しみだった。一般的なドラマーのイメージとは対極の位置にある、スリムで神経質な雰囲気。もちろんファッションセンスには他のどのミュージシャンより長けていて、彼のライブにはいつも”なんちゃってユキヒロ”みたいな輩が散見した。
3年前の脳腫瘍手術後は静養に徹するも年明けに肺炎を患った…というのが現時点の情報、ショックでなければこんな時間に日記を書いていないし、このあと書きたいことがもっと湧き出てくるだろう。これでYMOの再演は永遠になくなった。一番よく聴いたアルバムジャケをUP、心よりご冥福をお祈りします。安らかにお眠りください。
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