レストランで働くブリジット(ケリー・オサリヴァン)は34歳の独身女性。あるパーティーで知り合ったパートナー、ジェイスとの間もどこかギクシャクして煮え切らない日々。そんな彼女がなんとか手にした夏季限定短期の仕事は、両親にレズビアンカップルのマヤとアニーを持つ6才の少女フランシスの子守り役だった。
ほとんど相容れることなく始まるブリジットとフランシスの関係、ふたりのあいだに横たわる距離の伸縮を物語の中心軸としながらも、随所には生理・避妊・中絶といった女性の身体にまつわる生々しくあけすけな描写の数々。それらはあまりにもリアルすぎて男性としてはちょっと引いてしまいそうに(女性としてはどうなのか?)。
ケリー自ら脚本担当。彼女のパートナー、アレックス・トンプソンが監督。なので男女相互理解のうえに成立した生々しさだと思いたいし、ブリジットのあっけらかんとしたキャラや米郊外の町のきらめく陽光、そしてさりげないユーモア感覚が物語の重苦しい部分をいっさい吹き飛ばし、好感の持てるチャーミングな作品に仕上げている。
さらに大きな背景として同性愛・人種差別・宗教観といった現代社会が抱える問題も随所に。テーマだけをとらえれば“イマを生きる女性必見”という月並みな形容に落ち着くかもしれないけれど、いやいや案外イマの男性がどこまで女性の身体的問題を理解しているかという、踏み絵的な存在になるのではという印象も抱いた作品でした。
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