1985年8月12日・日航機墜落事故。この日のことは何度か日記にしているけど、関連して思い出すのは当時新入社員だった私が事故の翌日出社して朝一番にやらされたこと。それは123便搭乗者名簿が載った朝刊ほぼ半ページ大を切り取り、ロンドン・ミラノの各駐在事務所に当時としては異例のファクシミリにて送るという作業。
そう、当時国際ファクシミリ(FAX)はまだまだ高コストな通信手段、日常的な海外とのやりとりはすべてテレックス利用。そしてその送信作業はすべて新入社員の役割。先輩社員がザラ紙に書きなぐった英文原稿の完成を首を長くして待ち、受け取るやいなやオフィスの片隅にあるテレタイプ端末に向かって黙々と作成・打電に勤しむ日々。
このタイピングがまたやっかい。点字のようにテープに空いた最大6つの穴の組み合わせで英文字表現、実にうまくできているなとは思うけども、どこかでいったんミスタイプするとその後の文章はまったく意味不明、けっこう時間がかかって帰宅は遅くなるばかり(もちろん残業代は出たけど、これがまた実にいいかげんで…)。
原稿をそのまま流せば済むFAXははるかに楽だけど、当時はよっぽどのことがないかぎり利用するべからず。もちろん搭乗者名簿送信は十分よっぽどに値する用件。たぶん海外事務所からの送信依頼が、それこそテレックスにて朝一番に着信していたのだろう。テレタイプ端末をカタカタとすり抜けていく穴あきテープ、隔世の感であります。
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