シシド・カフカ率いるパーカッショニスト集団el tempo。ステージには彼女をふくめて12人。東京パラリンピックの閉会式でも披露されたアルゼンチン経由のパフォーマンス。彼女はオーケストラの指揮者のように奏者と正対、100種類もあるというハンドサインを次々と繰り出しながら、迫力ある打楽器のアンサンブルを束ねていく。
イメージ通りのクールな表情のまま、ほぼ手話に近いスピードでハンドサインをくりだす彼女。こうなったらなんとかしてその複雑な動きを解読してやろうと試みるもさっぱりわからない。指差しした先の奏者が、そこからソロプレイに没入…などという単純なものではないことだけはたしか。ときおり表情をくずす彼女の笑顔が印象的。
全部で5〜6曲(という数えかたがいいのかどうかわからないけど)だったろうか、ときおりコンダクター交代、彼女はプレイヤーの一員に。ずっと無人のままのドラムセットがあったので、お得意のスティックさばきに期待したけど、残念ながらそれはなかった。初めてマイクをにぎったのはアンコール時、メンバー紹介タイムになってから。
こういう打楽器系のライブというのは得てして幕開け時のインパクトが強すぎ、やがてだんだんと単調に感じてくることが多いけど、今回はまったくそういう印象なし。おそらく随所で語られていることだと思うけど、集団で物を叩いて何かを表現する…これぞまさに人間としての根源的な感情の発露ではないだろうかと思った次第です。
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