ウェス・アンダーソン監督最新作。フランスの架空の街にある米国系新聞社支局が舞台。編集長アーサー(ビル・マーレイ)を中心に、個性あふれるジャーナリストたちによる、時代を超えたアーティスティックなドタバタぶりを、ある号の紙面作りに見立てながら、3つの物語からなる擬似オムニバス形式にて綴っていく。
ワンカットが絵画のごとし、まるで芸術作品を観るかのようなアンダーソン作品。その凝り具合は今回さらに激化、そのシンメトリーとパースペクティブに観る側はどっぷり。スクリーンサイズもスタンダードからいつのまにか横に伸び、モノクロとカラーを行き来したかと思えば、いきなりアニメが登場したりとせわしないことこの上なし。
タイトルの一部にカンザスとあるように、おそらく米国地方出身者(監督はテキサス出身)の目を通したフレンチ・カルチャー感覚つまりかっての仏映画のパロディやセリフの引用、さらに誰もが楽しく演じているように見える豪華なキャスティングが味わいどころなんだろうけど、あまりの情報量の多さについていくのが精一杯。
いや、正直言うとちょっと置いてけぼりを食いました。仏文化の引用に関しては完全にこちらの知識不足、けっこう有名どころのカメオ出演もあまり判らなかったし。案の定、レビュー等見ると評価するひとは10点、そうでないひとは1点。月並みな言い方になるけど、やっぱり彼の作品は観るひとを選ぶなという結論に達すると思います。
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