新年14日に、テレビ番組「武田鉄矢の昭和は輝いていた〜輝きを増したカバーソング2時間スペシャル」がBSテレビ東京から放送されました。
新聞の番組面で「フランク永井君恋し」とあり、思わず期待して鑑賞したものです。まぁ、テレビの番組通り、昭和歌謡の中でのカバー曲で有名な曲を、オリジナルとともにカバーを紹介するといったもので、特別にフランク永井の「君恋し」だけに焦点をあてたものでは当然ありません。
しかし、ゲスト大川栄策の「目ン無い千鳥」とか、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」などのように、ヒットしたのがオリジナル曲と思っていたのが、実はカバーだったというようなエピソードも語られて、貴重でした。
カバーされる曲というのは、元曲が多くの人に愛される名曲なのですね。素朴で、歌いやすく、子供からお年寄りまで口ずみやすい曲で、時代の著名な歌手がカバーにトライするのは、ある意味当然のようなことと思えます。
また「愛して愛して愛しちゃったのよ」を作った浜口庫之助がいうように、自分で作った思い入れの作品は、最初世に出してみて売れなかったとしても、次の機会にヒットすることもあると。挽回できることがあるのであきらめてはいけないという作品もあります。
この番組で良かったのは、作品を紹介する際に、その曲がヒットした時代の参考画像や映像を紹介していて、説得力があったことです。しかもその場合に、テレビ東京が所持する映像だけでなく、他局やライブラリ企業から提供を受けて、きちんといいものを組み込んでいるところです。放送局の世界では、そうした外部映像などを使う際に、秒単位でコストが出てしまします。それを臆せず、いい作品にしているという制作陣の気合を感じます。
ゲストで市川由紀乃が出たのだが、島倉千代子をあこがれていてその7回忌記念の公演で島倉の人生を舞台で演じながら、歌も歌うという映像が流れました。「人生いろいろ」を歌ったのですが、まるで島倉のような歌唱に目をみはりました。
近年三波春夫の長編歌謡浪曲を歌っているので、その歌唱力はたたえていたのですが、島倉の歌を歌っているところに、その実力を発揮していると感じた次第です。
近年テレビ東京の番組では、視聴者が「またか」と思われるのを懸念して、大量の過去の映像記録からフレッシュなのを発掘して放送する傾向にあり、大変評価しています。フランク永井の「君恋し」は、1984年の「年忘れにっぽんの歌」出演時の映像でした。
昨年暮れの徳光番組で使用されたのはキャプションはついていなかったが、これです。この度の「君恋し」は一番だけでしたが、徳光番組ではフルサイズでした。
フランク永井の活躍時に残されたテレビ映像は、ともかく少なく、ほとんどが紹介しつくされた感があります。
フランク永井はカバーの多さでは相当なのですが、テレビで歌っている映像はほとんどなくて、見たくても残念ながらもう見れません。今回の番組で紹介されていたなかで「雨に咲く花」「無情の夢」「裏町人生」はのこされています。すばらしい出来です。機会があれば、ぜひとも、お聴きになってください。
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