2003年生まれ、スウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥーンベリを追ったドキュメンタリー。カメラは彼女の日常にかなり密着しているなとまずは気がつく。ストックホルム国会議事堂前でのひとり座り込みがグレタ15歳の活動の端緒、その後の展開など予想できるわけもないこの時点からカメラはていねいに彼女を追っている。
ある著名人のツイートにてこの件が拡散、一躍彼女は世界の表舞台に。このあたりで映る周りの大人たちは、みな彼女を利用すべくすり寄ってくるかの(極論すれば一緒に自撮りしたいだけの)ような。一方、彼女に賛同しデモ行進を始める若者(というか少年少女)たちもその場のノリだけ、どこまで環境問題を理解しているのかと思う。
やがてトランプ大統領に代表されるアンチ・グレタ的存在が続発、初めのころは可愛らしかった彼女の顔つきも徐々に険しいものとなり、心をよぎる葛藤が独白にて語られる。そんなときいつもそばにいるのがマネージャー代わりの父親。プライベートショット的な映像が何度も流れるが、父親が保つグレタとの距離感がちょうどいい。
そして母親はほとんど画面に登場せず(彼女は有名なオペラ歌手だと今回初めて知る)、さらなる後方支援に徹している様子。気候変動問題の是非に関してはここで置いておくとして、まだ18歳の彼女はおそらくコロナ禍でいま活動一時休止中、けっして平坦な道のりではないと思うけど、これからの活躍に期待する次第です。
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