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2021年09月27日11:37

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フランク永井の曲をひとり静かに聞き入る。ステレオ・ハイライトなど

 フランク永井の曲は毎日聴いているのですが、ふと思うと、聴き方が以前とずいぶん違ってきたものです。
 子供のころ、聴き始めたのはラジオでした。当時は娯楽はラジオ中心でした。家に一台あり、兄の仕事用の車にあり、あと一台トランジスタ・ラジオがありました。
 しょっちゅう聞いていたということではないのですが、農家だから田畑へ仕事に行くときも所持していって、休憩時など聴いていました。通学時にときどき兄の通勤に合わせて同乗しているときは、いつも聴いていました。
 印象は、流行歌がいつも流れていたようなことです。三波春夫、美空ひばりは多かったような気がします。
 東京に出てからはビクター製のポータブルのプレーヤーを買いました。電池を入れれば休日など外に出ても使えました。当時はやっていたのはソノシート盤ですが、日射に当てて、炙ったイカのようになって、盤が使えなくなったのを思い出します。
 義理の兄の家には、高級なステレオ装置があって、居間で聴くのが楽しみでした。ここでの記憶は、左右のスピーカーから音が分離して聞こえるというのにびっくりしたことです。レコードはずいぶんあったのですが、兄の故郷出身の岸洋子のLPが何枚もありました。
 また、新宿や吉祥寺にあった歌声喫茶に通っていたのですが、そこに演奏の一員の友がいて、歌っていたのは上条恒彦です。兄の家には彼のアルバムもありました。ファースト・アルバムです。ここには、故郷の歌「最上川舟歌」が入っていて、これが理由だったようです。若い上条が歌う「さとうきび畑」などの反戦歌がよかったです。
 横道にそれますが、私の結婚式にその気があるなら連れてくるけどと誘われました。だが、私は「有名人」の光を利用する気になれず、遠慮した覚えがあります。もちろんファンだったので、その後も彼の歌を聴いたり、アルバムを折ったりしました。
 そのうちに、仕事が忙しくなり、カセットに全面移行しました。自宅にはラジカセ、外ではいわゆる、ウォークマンのようなテープ・プレーヤーで聴きました。これは、壊れもしましたが、何台も買い換えた覚えがあります。
 当時から、貧弱なアパート住まいでは、音が出せなくなりました。スピーカーなら低い音で聞くしかないのですが、高い音も低い音も聞くには、しょっちゅう音量を変えなければならず、ついに、イヤホンに頼るようになったのですが、やはり、耳が塞がれる感覚はなかなか慣れずに困った時代でした。
 そのうちに、時代はCDがメインに移ります。ちょっと高価なものでしたが、すぐに飛びつきました。何せ、驚いたのは、音のクリアさです。以前は好きな音楽やフランク永井の曲でも、周囲の騒音、雑音と一体で聴いていたのが、私の常識だったので、CDの音のクリアさに接して、時代の変化を実感しました。
 フランク永井の初CDの一つである「CDファイルVol1〜3」はすぐに買い求めました。
 CDの全盛時代は何年も続きました。
 その後で訪れたのは、インターネットの普及で、それに伴い「ダウンロード」と「ハイレゾ」です。つまり、アナログのレコードやテープからデジタル化への移行です。
 ハイレゾについては、これまで何度か書きました。単に私の耳のレベルでは、その良さを実感的に受け止められませんでしたが、CDよりも表現幅が広がったようだという程度です。
 ハイレゾ音源は、もとの音源作成時からのもの、CD音源をハイレゾにするもの、聴く装置でハイレゾにするものといろいろあります。音源、装置、イヤホンとそろわないとハイレゾの効果を享受できません。
 私は、そうした過去の経験から、現在は主として、散歩時と就寝直前に、イイ音に接しています。いや、散歩中は携帯からの音で、周囲の音と混じるのでイイ音とは言えませんが、アルバム一枚程度は楽しめます。ほぼ、毎日行っています。
 周囲の音が静かで満喫できるのは、いつもではないものの、就寝前のひとときです。ちなみに、現在は、写真のごとく、SONYの装置+ビクターのイヤホンです。これで、満足しています。
 フランク永井のほぼ、全曲を入れています。フランク永井の音源は、数年間までにはレコードから用意したものでしたが、2016年に「懐かしのフランク永井BOX」で、ほぼすべての曲がデジタル化で提供されたので、この時期に音源をCD音源にしました。
 あと、ビクターではハイレゾ音源を一部提供しだしていますので、そこから得たのも利用しています。
 それは、写真にある「ステレオ・ハイライト」シリーズ全6巻です。他に「オール・オブ・ミー」などがリリースされている。
 フランク永井が残した曲は800曲程度です。私は一通りは聞きましたが、すべてを記憶に留めているわけではありません。静かにひとりで聞いていると、ときとき、あれっと感じる時があります。慌てて、スイッチを押して曲名を確かめたりします。
 あまり流行らなかった曲です。聴く機会が少なかった曲です。シングルで発売されていなくて、アルバムだけに挿入されているような曲です。どれ一つも手抜きしているわけではないので、歌は確かでも、時代に合わなかったのでしょう。
 フランク永井のアルバムでも、ビクターから最近ハイレゾ・デジタル化で出された「ステレオ・ハイライト」シリーズ(1964〜1966)ですが、ここに「東京ラブタイム」があって、この曲は最新のアルバム「日本の流行歌のスターたち〜フランク永井Vol2」に収められています。
 「東京ラブタイム」はシングルでは出ていません。「ステレオ・ハイライト」第3集で出たものです。一度聴けば、印象に残るいい曲です。フランク永井の高音の美しさが確認できます。
 このように、このシリーズにはここだけの曲が何曲も収められています。第1集は、フランク永井のヒット曲のステレオ版を集めていますが、第2集からは2〜4曲のレア曲を17
曲を収めています。

 第2集:新大阪小唄、さすらいの雨が降る、男、頬をよせあい灯をけそう
 第3集:東京ラブタイム、郷愁、愛する
 第4集:琴の雨、夢のワルツ、東京バカンス
 第5集:あの娘は何処に、悲しみのスーツケース、夜の歌
 第6集:小指、もんく、長いまつげ

 「ステレオ・ハイライト」シリーズは、それ以前に発売されていたモノラル盤「魅惑の低音」シリーズ(1958〜1964)に続いたシリーズものです。
 また、1961年からビクターのオムニバス版の「魅惑のオール・スターズ」というシリーズが出ています。この盤では、フランク永井は1曲だけですが、ここでも、シングルではだされていない曲が収められています。
 こうしたレアな曲に出会うと「こんなの覚えてないな」と、フレッシュさを感じます。自分の記憶のいい加減さが、適度にフレッシュさで脳を刺激するというわけです。
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