”BALLADE"というツアータイトル通り、今回はミディアムからスローテンポの楽曲がセットリストの大部分。さらにソロ活動50周年、序盤では「時の過ぎゆくままに」「君をのせて」「追憶」「コバルトの季節の中で」といった初期の曲をたたみかけてゆく。中秋の名月の夜、秋の京都には実にふさわしい味わいのある選曲だった。
そして「渚のラブレター」、この曲をステージで歌うのはおそらくひさしぶり。いちばんギラついていたころのジュリーが、自身の作曲で勝負したスウィートでノスタルジックなナンバー。ややテンポは落ちていたけど、やっぱりいい曲やなあと。ちなみにオリジナル音源でギターを弾いていたのはムーンライダーズの白井良明だったはず。
アンコール明けの恒例”トーク・ショー”はやっぱり映画のこと。もともと久々の主演作を撮っているところに「キネマの神様」の話が舞い込んできたと。そういえば昨年初めのライブで「ことしは違うことに挑む」と言ってたのは、来秋公開の中江裕司監督「土を喰らう十二ヵ月」のことかと。そのとき志村けんさんはまだご存命だったし。
地元京都でのステージは、ショーケン・加瀬邦彦・井上堯之・岸部シロー…先に逝ってしまったかっての仲間たちへの想いがつのるのか、アンコール「ヤマトより愛をこめて」はいつになく感情こもった熱唱。今回もまたステージにはギター・柴山和彦とふたりだけ、次回こそはパワフルなバンド編成でのライブに期待したいところです。
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