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2021年09月18日16:00

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「スイング・ステート」〜小さな町の大逆転

このポスターはちょっとコメディに寄りすぎかも。主演スティーヴ・カレルの魅力と言えば、けっしておバカの領域には踏みこまないシリアスなおかしみ。本格的社会派とは言えないこの作品にしても、米国における選挙活動の愚かしさを嗤った上質のエンターテインメント。原題は”IRRESISTIBLE”(抑えられない、たまらない)。

民主党の選挙参謀ゲイリー(スティーヴ・カレル)は、2016年大統領選ヒラリー敗北の雪辱を晴らすべく、町長選挙を控えたウィスコンシン州の田舎町ディアラーケンに乗りこんでいく。退役軍人ジャック(クリス・クーパー)を擁立して共和党が支援する現職に対抗、小さな町を舞台にした民主党vs共和党の代理戦争が展開する。

来るべき投票日に向けて次々と手を打つゲイリー。ユーモアをまじえながらジャックの娘ダイアナ(マッケンジー・デイヴィス〜アクションやってるよりずっと魅力的)を中心にした陣営のボランティアをひとつに束ねていく。共和党が送り込んだ女性参謀フェイスの、下ネタをふくめた言動が誇張気味なのはちょっと気になったけど。

とんでもなく予想外な結末には、誰しもそのリアリティを疑うとみたのか、エンドロールを駆使してまでやや専門的な実証が用意されている。そのどんでん返しが判明したすぐあと、あぜんとするゲイリーに向かってダイアナが放つセリフこそ、いまどこかの国で繰り広げられている”男女4人秋物語”の連中に聞かせてやりたいと思いました。
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