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2021年05月19日17:15

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「まちの本屋」〜おばちゃん店主奮闘の巻

尼崎市・立花商店街近くにある売り場10坪の小さな本屋「小林書店」。活字文化の衰退や大型書店あるいはネット販売への集中によって年々経営環境が厳しくなるなか、約70年前に両親が始めた家業を継いだ店主・小林由美子さんのアクティブな奮闘ぶりを追ったドキュメンタリー。監督は大阪芸大映像学科出身の大小田直貴。

阪神大震災で経営がピンチとなったさいには、並行して傘の販売もお店の片隅でスタート、さらにご主人が脳梗塞で倒れ、ほとんど手伝いレベルの仕事しかできなくなったときにも持ち前の根性で乗り切ってきた由美子さん。固定されたカメラに向かって彼女が好き勝手に喋るシーンが多く、パワフルな言葉の連射には圧倒されるばかり。

「ビブリオバトル」の場面にけっこうな時間が割かれている。参加者には5分ずつ与えられ、めいめいの愛読書を熱く語る、定期的に店内で催されているイベント。下世話な業界内輪話よりも、まずはいかに本を愛して、いかに本と親しく付き合っていくか、そして地域コミュニティを大切にしていくかということを主眼に置いた展開が続く。

いつのまにか近所には個人経営の書店がいっさいなくなり、さすがに電子書籍による読書習慣までにはいまだ至らないものの、書籍購入にはポイントの貯まる大型書店あるいはBOOK OFFしか利用しないこちらとしては、このパワフルな尼崎のおばちゃんに、痛いところばかりを突かれまくった思いのまま映画館をあとにしました。
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