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2021年05月07日15:45

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「海辺の彼女たち」〜外国人労働者、むき出しの現実

「僕の帰る場所」で在日ミャンマー人の移民問題を取り上げた藤元明緒監督。最新作で彼がテーマとしたのは、ベトナムから技能実習生として来日した女性たちの現実。都会での過酷な環境から脱走、雪深い北の港町に身を寄せる3人だったが…。ゲリラ撮影を随所で重ねたかのような、ドキュメンタリータッチが今回も続いていく。

ベトナムでは女優/モデルとして活躍しているという主演の女性3人、そろってルックスが整いすぎていて、最初のうちはあまり区別がつかなかった。ふつうであれば異なったタイプの3人を用意するはず、これは外国人労働者を十把一絡げにしてしまう、観る側にたいする監督からの問いかけかも…などと妙に勘ぐってしまった。

なので物語が終わるころには、三者三様のキャラがくっきりするだろうと思っていたら、意に反してひとりの女性のシリアスな現実だけがクローズアップ。ほとんど出口の見えない辛く厳しい状況が続くなか、寒風吹きすさぶ雪深い情景や、ほとんど灯のない暗闇のシーンが、観る側のどんよりとしたやるせない気持ちに拍車をかける。

実際の技術実習生からのメール取材をもとに物語を編み上げたという藤元監督。外国人労働者あるいは不法就労者の厳しい現実をセンチメンタル抜きで生々しく呈示、最後にはいかなる着地を見せるのかと思いきや、そこには間違いなく異論を呼ぶであろう、苦い後味が尾を引くショッキングなエンディングが待っていました。
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