ふだんこういうテイストの音はあまり聴かないが、なぜか彼らだけは心に突き刺さってくる。定期的にBBLへ来るミュージシャンのなかではチケット入手困難トップ3のひとつ、案の定200回以上リダイアルしてようやくつながるも、やりとりする間に希望日時&席種はどんどんなくなり、結局出入口には直近、ステージからは最遠の席に。
開演前、ローディーの音合わせに三線の音が交じるだけで気持ちが浮き立つ。やがてメンバー3人とリズム隊2人がステージに。ウチナーグチばかりの沖縄民謡っぽい曲でノセたあと、早くも2曲目に「島人ぬ宝」とはもったいない。かりゆしウェア比嘉栄昇の歌声はふだんCDとかで聴くときよりも、ずっとタメもコブシも効いている。
世界旅行と題してサンバ、テックス・メックス、ハワイアン風味の曲を続けたあと、おもむろにそれまでドラムを叩いていた若い男がステージ前方へ。そう、彼こそ比嘉栄昇のご子息・舜太郎21歳。バンドメンバーの息子がドラムを叩くのは世界的潮流なのか、ギター片手に父親ゆずりの伸びやかな声で自作の曲を披露して場内大喝采。
再び3人で大瀧詠一「恋するカレン」のカバーをキメたあとは、「防波堤で見た景色」「恋しくて」「涙そうそう」と名曲3連発にてエンディング。とりわけ「涙そうそう」における比嘉栄昇の歌声は、それまでのほのぼのしたMCとは対照的に、何かが取り憑いたかのような迫力、満席のオーディエンスは圧倒されるばかりでありました。
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