「CROSS YOUR FINGER」という彼主宰のライブイベントに接したことはあるけど、単独名義では初めて。ビルボードライブの座席配置はいつのまにか従来のパターン、ただフロアの4人がけテーブルにはきっちり十字にアクリル板。そして今回の時短要請によってアルコールの提供は終日いっさいなし。お客もツラいけどお店のほうがもっとツラい。
この季節の定番「ウインター・ワンダーランド」にて幕開け。”The Jazz Creatures"と命名されたピアノ・ウッドベース・ドラムスとバックは3名、「いまこの時期はあんまり騒げないだろうから、今回はしっとり目の曲を多くやります」とのこと、この編成にて自身のソロ作品楽曲いくつかもジャジーで落ち着いた雰囲気のものにアレンジ。
カバー曲もいくつか。ことし亡くなった服部克久氏を悼んで、氏の手になるロマンティックな楽曲。そしてピアノの宮本貴奈が超スタンダード「二人でお茶を」を弾き語り。さらにアンコール前には「クリスタルの恋人たち(Just the Two of Us)」。グローバー・ワシントンJr.のAOR定番、歌唱のビル・ウィザースをこれまたことしの追悼。
山下達郎や小田和正と同じく、メロディをとても大切にするひと。失礼ながらここまで歌唱力があるとは思わなかった。そして曲間のMCも軽妙、大きな笑いを取るわけでもなく、かといってシリアスな話題に振ることもなく、それでいてこちらをきっちり引きつける、さしずめ”トーク・ライク・シンギング”といった感じのお喋りでした。
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