地下鉄一日きっぷを最大限利用してやろうというセコい気持ちが発揮され、こないだの日曜日は理髪店にも行った。ウチの近所〜あべの界隈には適当なお店がないので、思いついたときに「理髪館」とか直近のチェーン系に飛び込むことが多く、髪をいじられながら店員といろいろ好き勝手にしゃべることを毎回楽しみにしております。
ところがこのコロナ禍。店員のほうはみなさんそろってマスク姿、逆にお客の側はマスクを外さざるをえないのが理髪店。しかもお互いの顔がぐっと接近するタイミング多々。そう、この状況でしゃべるなんてことはもってのほか。日曜日の夕刻、満席の店内もいつになく静かなまま、誰しも粛々と仕事をこなすという雰囲気だった。
…というような印象を、うつぶせで頭を洗ってもらうタイミングで、ここぞとばかり女性店員にしゃべった。ところが彼女は「いやいや、気にせんとしゃべってくれはってよろしいわ、私らちゃんとマスクしてるし」などと言う。「いや、やっぱりそれは迷惑をかけるしあきませんわ」と返したけど、お湯の流れる音にまぎれてしっかり伝わったかどうか。
気がねなしに床屋談義ができる日が早く来てほしい。必要以上にしゃべられて閉口するときもあるけれど、何気ない会話のキャッチボールはやっぱり楽しい。なかには接客よりも職人肌、技術屋としての矜持なのか寡黙なひともまれにいるが、理容業界や職場へのグチを拾ってやったりすると、急に饒舌になったりするから面白いのです。
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