こういうメモリアルな試合は自宅テレビでじっくり見たいと思うほうだけど、プラチナ化しているチケットをこちらの分まで用意したと言われると断る理由は何もない。並び3席をめいめい振り分けているライトスタンド年間シート、例年ならありえない観戦仲間全員集合が実現したのは、チケットの発売方法が異例だった今季ならでは。
ほとんど冬の季節のような寒空のもと引退セレモニーが始まった。大型スクリーンに映し出された球界人のメッセージ、花束を抱えて登場したゆかりの人々、そして思いあふれるあまり長くなってしまったのか、原稿を読みながらのスピーチで語られた球児の言葉ひとつひとつ。何かがあるたびにスタンドはどよめき拍手が重なっていく。
ご家族が始球式と花束贈呈でグラウンドに。ただ大型スクリーンにそのすがたが映ることはいっさいなく、けさのスポーツ各紙にもまったくフォトなし。あくまで一般人なのでという球児自身の要望と球団の配慮。今後これがスタンダードになるのかも、ただこういう機会こそ可愛い子どもたちや美しい奥様を見たいという気持ちもあり。
それにしてもこういう日にこんな試合をしてしまう阪神タイガースって…。ふつうなら“花を添えた”とか“惜別の思いをこめて”などというフレーズが並ぶべきなのに。ここ一番の弱さというチーム体質がこういう局面においても発揮されるとは。ともあれ球児お疲れ様でした、そして長いあいだ我々を楽しませてくれてありがとうございました。
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