ボーカルの酒井ちふみさん〜いまさらながら彼女はかっての会社で同じ課の後輩〜がコロナ休みを利用し、長年つきあってきた声帯ポリープ切除の手術を敢行、これが復帰後2度目のライブ。さらに今回のコロナ禍ではまちがいなく苦境に陥った、彼女たちのホームグラウンドというべきこの老舗ライブハウスを見守りたい気持ち。
いろいろな思いが重なった今回のライブ、なので幕開けそうそう静沢真紀さんのギターがバリバリと音を立て、酒井さんが以前よりずっと伸びのある歌声を響かせたときには、ステージから一番遠い上がり座敷であぐらをかき、いままで数々の音を吸収してきた土蔵の壁に背をあずけて聴いていた私は、思わず泣きそうになってしまった。
コロナ禍におけるミュージシャンの生活様式、バンマス堀尾哲二さんの興味深いMCも交え、ひさしぶりに聴くオリジナル楽曲の数々。今回はカバー曲なしかと思ってたら最後の最後に待っていたのがブラインド・フェイスというかスティーヴ・ウィンウッドの「マイ・ウェイ・ホーム(Can’t Find My Way Home)」とはこれまた渋い。
今回は定員40名、ほぼ上限に達した客席は分をわきまえた大人の男女ばかり。この週末あたりからイベントの制限人数が緩和、ただしライブハウスはそこにふくまれず、残念ながら50%のまま。できることならこの由緒ある空間だけは例外にならないものかと願わずにはいられない、すっかり秋の匂いただよう洛中の夜でした。
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