PANTAとTOSHIによる伝説的ロック・ユニット「頭脳警察」。結成50周年を期に彼らの過去と現在を追ったドキュメンタリー。彼らはこの半世紀の節目に若いミュージシャンを加え「頭脳警察50周年バンド」を結成、ほぼ時系列に進んでいく貴重な資料映像の合間に、昨年からスタートしたライブツアーの様子を織り込んでいく。
こちら頭脳警察をリアルタイムで知らず、PANTA&HALにおけるカッコいいロッカー、そして80‘sアイドルに楽曲提供していたメロディメイカーとしてのPANTAにハマった世代。なのですっかりスキンヘッドに化していた相棒、TOSHIの破滅的ともいえる振る舞いに今回初めて接し、PANTAを上回るその存在感に感銘を受けた次第。
ともに歩んできた周辺サブカルチャー人脈のインタビューをライブ映像に挟み込む、ドキュメンタリーとしてはオーソドックスな作り。ただし、どの時点から映画製作を意識した素材なのかわからないが、映像・音響ともにやや粗っぽさが目立つ印象、せっかくのPANTAの熱い言葉が肝心なところで何度か音割れしたのは残念だった。
いや、彼らの半世紀に付き合うと、ひょっとしたらそれさえ意図的に破壊した産物ではないかと思えてくる。ウクライナでのライブをふくむ彼らの最新の音に接すると、とにかく現在のふたりが半世紀でもっとも過激、そして絶頂期を迎えているような気がしてくる。コロナ明けにはぜひとも彼らのライブを味わいたいと思った次第です。
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