mixiユーザー(id:2399973)

2020年07月03日14:00

173 view

「カセットテープ・ダイアリーズ」〜スプリングスティーンに目もくらみ

ブルース・スプリングスティーンの音楽と出会い、かってない衝撃を受けたパキスタン移民一家の長男、高校生ジャベド。人種差別や保守的な父親との諍いなど、それまで閉鎖的な環境で鬱屈したままだった彼の人生が一変。舞台は1987年英国中部の地方都市ルートン(ポール・ヤングの出身地)。主人公の自伝小説を基にした実話もの。

トゥ・マッチと思うくらい80‘sアイコン盛りだくさん。それは音楽に限らず政治・社会すべてにおいて。ファッション感覚はむしろアーリー80’sではと思うけど、たぶんこちらの記憶もあいまい。そう、“1987年に英国の地方都市でスプリングスティーンにハマる”という微妙な時間的・地理的・感覚的ズレがこの作品のポイント。

当然ながらスプリングスティーン楽曲はふんだんに。いくつかの代表曲はミュージカル仕立てとなり、ボスにたいする敬意を込めた特別の演出。登場人物各キャラけっこう類型的なんだけど、愛らしさが上回って許してしまう。もちろん現代英国社会を描くうえで無視できない、移民・人種差別・就労の問題もこの物語の大きな柱。

こちら仕事で英国の地方都市を訪れるようになったのが1988年から、チェーン系ショップをはじめ当時の雰囲気が懐かしい。それにしても「15年後のラブソング」「ワイルド・ローズ」と、このところ音楽を題材にした英国映画は良作が続く。どれもけっして大作でなく、ほどほどのスケール感なのがかえって愛おしく思えるんですよね。
29 7

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年07月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031