ふだんは旬の人物ひとりにスポットをあてるこの番組もきのうは団体戦、天王寺動物園スタッフときた。コロナ禍における動物園のありかた、飼育員たちにテレワークなど通用せず、動物たちとのあいだにソーシャル・ディスタンスは存在しない。かと言って動物たちへのコロナ感染などあってはならないこと。休園中のこの春徹底取材。
ときおり背景に通天閣やハルカスを織りこみ、いかにもな大阪弁がスタッフのあいだを飛び交う。2003年に入園したトラに”センイチ”とか、一番ノッポなキリンに”ハルカス”とか、命名のほうもユーモア優先。在園37年の長老カバに”テツオ”という名前、放映ではあえて説明しなかったけど、ある年齢以上の関西人だったら誰しもわかるその由来。
スタッフの帽子に取り付けた小型カメラを通した映像、健診準備のためチンパンジーに麻酔注射砲を撃つシーンなどかなりの迫力。そして結局は未遂に終わったけど、ワニの交尾成就を見守る飼育員たちの優しくも真剣な眼差しには感動。とにかく動物たちの愛らしいすがたがいくつも。わずか30分にあいだにいったい何種類の動物が登場したのだろう。
すぐ近くにあるのについつい忘れてしまう存在。こうやって全国ネットで取り上げられて、あらためて見直すとは地元民として情けない。ことしは実施するかどうかわからないけど、これからの季節は数年前にお邪魔した(このとき動物園自体には30数年ぶりだった)涼しくて安上がり、真夏のナイター開園をぜひおすすめします。
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