名前だけはよく耳にしていたけど、具体的に写真作品とは結びついてなかったし、ましてシャーデーの専属フォトグラファーだったとは知らなかった。トシ矢嶋が70年代中盤から80年代にロンドンで撮影した写真の数々。ほとんどが当時活躍していたUKミュージシャンのポートレート。あと誰しも知る作品といえば佐野元春「カフェ・ボヘミア」のジャケ写かな。
先だってこの7月に出た初の写真集の表紙を飾ったのがポール・ウェラーのフォト。撮影はスタイル・カウンシル結成直後、イメージチェンジを図るべくポールはそれまでのパンク野郎から一転、さっぱりとしたフレンチ・カジュアルでキメている。無造作に丸めてポケットにつっこんだパンフのようなもの、よく見れば写っているのはミック・タルボットのような。
ボウイやクイーンなどのいくつかのステージフォトは迫力満点、そしてミュージシャンのオフステージにおけるさりげない表情を捉えた作品群も魅力的。総じてベテランよりも、パンク以降に登場した若手ミュージシャンの初々しさが印象的。あと作品展示はなかったけど、写真集にはカッコよく載っていたのがコムデギャルソンに身を包んだブライアン・フェリー。
かっての有名クラブからリニューアルした会場は中崎町の入口JRガード下、会期は来月4日まで。作品はカフェの壁面にずらっと並んでいるので、飲食やおしゃべりを楽しんでいるひとたちの頭ごしに各フォトを見るような感じになってちょっと気を遣う。入場無料ただし1オーダー必要。ブリティッシュ・ロックが大きく変容していくあの時代の熱気にどっぷりと浸れます。
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