…というのはちょっと大げさ、やっぱり笑顔のほうがほとんどだったか。サヨナラのシーンがオーロラビジョンで再生され、誰よりも先に原口のもとにはしゃぎながら飛びこんでいったのが矢野監督だとわかったとき、私の周りでは笑いの渦だったし。でも女性のみなさんはやっぱり泣いてたかな。「原口文仁」と書かれた応援タオルは涙をふくために用意されたかのようで。
ライトスタンドの年間シートを毎年共同で購入しているグループのなかにも、大腸がんを克服しいまではフルマラソンを何度も走破されているかたがいる。あとがんと聞くとやっぱり昨夏に食道がんで亡くなった阪神ファンの母親のことを思いだす。…としみじみしたのは甲子園をあとにしてしばらくしてから。ライトスタンドにいたときはただただ熱狂に酔っていた。
長いこと甲子園にはお邪魔しているけど、ここまでカラダ全体が身震いするような感動の試合をいままで体験しただろうかと、きのうからずっと記憶をたどっているけどまったく思いだせない。ちなみに同行した友人の前回観戦は巨人戦、高山の代打サヨナラ満塁ホームランを目撃。2度続けて劇的な試合に出くわすとは、幸運をすべて使い果たしてしまったようで。
どちらにしてもここにきてなんだか優勝するチームの体(てい)になってきた。というかこの流れで優勝できなかったらはずかしいなと、まだ試合を半分も消化していないのに勝手に思ったり。毎年のように下降線の潮目となる交流戦、ことしは原口という切り札をつかって弾みをつけた。さて、残されたもう一枚の切り札、藤浪はいったいいつどんなカタチで切るのだろうか。
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