タイトル通り、ベンが帰ってきたところからすべてがはじまる。温かく迎える母親、とまどいを見せる実妹と継父。彼はいったいどこから帰ってきて過去には何があったのか、それらを探る時間を観る側にしばらくあたえるも、ある出来事のあと物語は急にスピード感を増す。母親ホリーにジュリア・ロバーツ、息子ベンに「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジス。
すべてはクリスマスイブの一日。いまベンを窮地から救えるのは私しかいないと、ときにはクルマを暴走させ、ときには他人に汚い言葉を吐きながら、必死の思いで奔走を重ねるホリー。この盲目の愛がかえっていままでベンを苦しめてきたのではないかとも思ったり。ジュリア・ロバーツ長らくのキャリアで最高の演技と随所にあるが、それは観る側のジャッジ次第。
後半ややサスペンス風に傾きながら、ぶったぎられ感のあるエンディング。しかもいくつかのことは未決着のまま。それはその後の展開が観る側の想像力にゆだねられたという含みではなく、母と息子そして家族の問題、さらに薬物依存からの脱却というのは、そう簡単にケリがつくものではなし、いつまでも続いていくものなのだというメッセージなのだろうか。
それにしてもルーカス君、「ある少年の告白」でニコール・キッドマンと親子を演じたばかり、ハリウッド大物女優との共演が続く。同じく期待の若手ティモシー・シャラメ主演、薬物依存からの脱却を図る親子というテーマで「ビューティフル・ボーイ」もついこないだ。いまはまだそれぞれくっきり印象に残っているけど、何年かしたらたぶんゴッチャになってしまうだろうな。
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