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2019年05月17日18:10

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「アメリカン・アニマルズ」〜若気の至り、ここに極まれり

典型的な地方都市、米ケンタッキー州トランシルヴァニアの大学図書館に所蔵されている時価12億円相当のヴィンテージ画集。そして退屈な日々から脱却すべく画集強奪をたくらむのは中流家庭に育った地元大学生4人組。彼らは周到に計画を練るも、そこかしこに甘い部分があり思ったほど上手くコトははかどらない…。2004年実際に起きた事件を映画化。

巧みなカット割りの効果か軽快なテンポが続き、ユーモアもほどよく織りこまれ音楽(選曲が渋い!)も印象的、最後まで退屈することなくスクリーンに引きつけられた。そしてクライムムービーの必要条件、強奪実行時における緊張感は相当なもの、まだまだ大人になりきれていない彼らは、シリアスな局面でさえすったもんだをくりかえし、観る側をよけいにハラハラさせる。

物語の合間には十数年前に事件を起こした実在の30代男性4人がインタビュー形式で登場、当時の心境を語っていく。この4人がそろって“演技派”、カメラに向かってしゃべりかけるだけでなく、沈黙したまま実に味のある表情を見せたりもする。このあたりを巧く引きだしたのは、これまでドキュメンタリー作品を撮っていたバート・トレイン監督の本領発揮というところ。

また実話ものかよ、と言われるのを先制して冒頭ではユーモラスに切り返し、タランティーノの影響うんぬんを言及されることをあえて逆手にとった演出あり、そこかしこにお遊びもいくつか。それにしてもエンドロール近くで語られる、まったく事件を反省していないかのような実在の4人の現状を見ていると、アメリカってやっぱりセカンドチャンスを受容する国だなと思いました。


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