西加奈子の小説を映画化。地方ののどかな温泉町、旅館のひとり息子サトシ11歳の前に現れたのは、“不思議ちゃん”キャラ、とても同い年には見えない大人びた美少女転校生コズエ。私は宇宙人だなどと言い出す彼女にとまどうサトシは…。サトシの両親に草なぎ剛と須藤理彩、コズエの母親につみきみほ(美少女の親にかっての美少女!)。監督は30歳の若手鶴岡彗子。
男の子なら誰もが通り過ぎる性への目覚めと身体の変化、そして異性を異性として見つめ始める年ごろ、サトシ(山崎光〜実年齢15歳、子役としてNHK朝ドラ他多数出演)が見せるさまざまな心の揺れ具合が物語全体のベースになっている。青くさい日々の入口、男の子ならではの気恥ずかしいシーンもいくつか。四季折々の風情を見せる温泉街ののどかな空気が心地よい。
前半のあるシーンでの盛り上がりでひと段落したあとは、物語のゆくえをぐいぐい引っ張っていくような要素が後半になく、さらに個人的には一番こうなってほしくないなあという展開(まあファンタジー方面ですね)を見せてすべて帰結してしまった。サイドストーリーもうまく着地したようには思えず、結び目がゆるいままでそれぞれが閉じてしまったような印象が残った。
ミステリアスな魅力にあふれたコズエ役の新音(におん)という女優はこれが2作目、実際は14歳だとか。もちろんこれからが楽しみだけど、最近のトレンド、実は誰々の娘だったなんてことになるかも。そういえば草なぎ君の握ったホカホカのおにぎり、最近の映画で話題になっているケンタッキーフライドチキンや全米一のポークサンドに負けないくらい美味しそうでした。
ログインしてコメントを確認・投稿する