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2019年02月16日16:50

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「半世界」〜四十路男三すくみ

稲垣吾郎、初の単独主演作品。四十路をむかえる同級生3人の友情。父の生業を継いだ備長炭の製炭職人・紘(稲垣吾郎)のもとに、自衛官となって村を出たままだった旧友の瑛介(長谷川博己)が突然帰ってくる。驚いた紘はもうひとりの友人、中古車販売業を営む光彦(渋川清彦)をあわてて呼び寄せるが…。阪本順治監督によるオリジナル脚本。

実家にひとりひきこもったままの瑛介の存在を伏線にしながら、先の見えない家業に黙々と勤しみ、妻・初乃(池脇千鶴)や反抗期の息子・明とのギスギスした空気にもウンザリ…しばらくは紘の家族模様を描いていく。ここで光るのは池脇千鶴。けっして間違ったことはしていないんだけどなんとなくウザい、そんな女性を演じさせたらやっぱり巧い女優だなあと思う。

過去に重いものを抱え実家から一歩も外へ出ようとしなかった瑛介が、中学校でイジメにあっている明と接することによって世間と対峙し始めるあたりから、物語が急に活性化してきてがぜん面白さが増してくる。正三角形を形成する主役の男同士だけでなく、彼らをとりまく小さな山村のひとたちとのやりとりが、そこはかとないユーモアにあふれていて好感が持てる。

人生なかばにさしかかった男たちの友情、残りの人生をどう生きていくかという同世代にむけてエール的作品かと思いきや、ラストには思いがけない展開が待っていた。同時にタイトルの意味が急に多層的に思えてきて…。最初のうちどこだかわからなかった海に面した山村、わかったとたん急におなじみ感。誰もみな標準語でしゃべっていたのはこのさい許してやろう。
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