世界的作家のジョゼフ(ジョナサン・プライス)にノーベル文学賞が授与されることになり、彼とその妻ジョーン(グレン・クローズ)そして息子のデヴィッドは授賞式の行われるストックホルムに向かう。ところがジョゼフの創作過程に疑いを持つ記者(クリスチャン・スレイター〜久しぶり!)がふたりの前に現れ…。監督はビョルン・ルンゲ、スウェーデン・米・英の合作。
ひょっとしてこれは設定をホテルの一室とした、ひと幕物の舞台劇の映画化かと思った。それほどこの夫婦ふたりの感情のぶつけ合いには圧倒されっぱなし。とりわけグレン・クローズ、彼女はストレートに気持ちを爆発させているときより、黙って何かに思いを巡らせているときのほうがうすら恐ろしく、かっての「危険な情事」を思い出しつつオスカーノミネートも納得。
ふたりが出会った40年前、大学内のシーン(若き日のふたりはきっちりイケメンと美人)が何度か折り込まれる以外、物語のほとんどがストックホルムにおける数日間。ノーベル賞授賞式の華やかでゴージャスきわまりない雰囲気と、日中でもほとんど暗いままな北欧の12月の対比が、そのまま40年間連れ添ってきた夫婦のおもてうら両面を象徴しているようで興味深かった。
さて、タイトルにもある真実というか、物語全体の大ネタであるこの夫婦の秘密は、すでに公開前から予告編等でバレバレ、それは反則かもと思いつつ観ていくうち、いや案外バラしてなかったらちょっとわかりにくいまま、あらかじめわかっているから物語細部のアヤを楽しめたのかもと思った次第。まあそのあたりはぜひご覧になってジャッジしていただければと思います。
ログインしてコメントを確認・投稿する