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2019年01月21日16:45

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「マスカレード・ホテル」〜仮面の下の非日常

“ひとを疑うのが仕事”というエリート刑事新田(木村拓哉)にたいして“お客様を信じるのが仕事”という優秀なホテルマン山岸(長澤まさみ)、プロ意識の高いふたりの衝突がとても面白く、観ている側は犯人捜しをしばし忘れて、まずは双方丁々発止のやりとりを楽しむ…。東野圭吾ミステリー作品の映画化、監督は「HERO」の鈴木雅之。

そしてそのあいだにもホテルには怪しげな宿泊客が次々と。こいつこそが殺人予告に関する存在に違いないと、観ている側の緊張感は高いまま持続、これまでの古今東西“グランドホテル形式”作品に思いをめぐらせながら、あれやこれやと犯人像を思い描いていく…このあたりの興味の引っぱりかたが実に巧い。

重箱の隅をつつき始めたらキリがないけど、この手の娯楽大作のディテールに必要以上のリアリティを求めるのもヤボの骨頂。あえて言えば、けっこう大がかりな殺人計画のわりには、犯行動機はさほどでもなく、やや拍子抜けな後味が残るのと、キャストに関していえばできたら警察の側にもうちょっと重厚な人物を置いてほしかったように思った。

ゴージャスなヴィジュアルと東宝映画マークのキラキラ感がうまくリンク、空席まったくなし超満員の観客とともに大きなスクリーンでスターたちの豪華競演を楽しむ…映画という娯楽の原初的な立ち位置にもどったようでとても気持ちのいい作品。原作には続編があり、それは大阪が舞台だというからぜひ映画のほうにも第2弾を期待したいところです。
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