いままで大河ドラマを見たことは一度もなかった。一年通して、ではなく1回45分をちゃんと見たことすらなし。まあ日曜の夜にひとんちにお邪魔して、その家の習慣だから仕方なくつき合う、みたいなことはあったかも。出かけていることの多い時間だし、野球シーズンはナイター中継を優先してたし、以前なら「元気が出るテレビ」とか「笑う犬」とか見ていたか。
今回見ようかなと思った第一の理由は単純明快、いわゆる“髷もの”ではないから。こちらチョンマゲが頭に乗っかる時代の作り物はまったく受けつけず、「水戸黄門」も「必殺」も縁がなし。それはジャンルを問わず、映画や文学においても。中高予備校通じての友人が著作50冊をこえる人気時代物作家として活躍しているのに、彼の戯作にふれたこと一度もなし。
きのうの第1回、ツカミには私が生まれたころつまり昭和30年代なかばの東京。これにいきなりツカマれた。ましてその街並みが、かって東京で勤務していたころ日々の帰り道だった日本橋付近だったからさらにそそられて。実際のところ物語の半分以上は明治の末期が舞台となる様子だけど、まあすでに髷はとれている時代だから良しとしよう。
これからゆっくりと一年かけて、来年の東京オリンピックにたいする気運を少しづつ盛り上げ、クライマックスを迎える年の瀬のころには翌8月の開催を待てない空気を醸成する“国策ドラマ”のような気がしないでもないけれど、魅惑のキャスティングそしてタイトル通り力ずくで時代を駆けぬけていくような演出に、これはことし一年、目が離せないなと思った次第です。
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