「ムード歌謡」というのはフランク永井などが歌った都会派の歌謡曲について、どういう名前でくくろうか、つまりジャンル付けしようかと苦悩した結果つけたようだ。
確かに東京の享楽街でのナイトクラブなどの舞台で歌われる曲は、来客者の男女のムードを和らげ、癒し、盛り上げるためのもの。ここで歌われるような曲を「ムード歌謡」と名付けたのはそれなりに妥当だったのかもしれない。
フランク永井や松尾和子、マヒナスターズ、森進一や青江三奈などは当然ほかのジャンルの曲も多数歌っているのだが、歌手自身やレコード会社がメインで前面に押したのはこの分野だ。
面白いことに彼らのメインの売り出しのレコードであるEPには、ムード歌謡を歌ったレコードは基本的にない。色合いを寄せたLPにはある。そうとう自由に「ムード歌謡」を用いて作品を出したのは、当時のカセットテープではなかろうか。このラベルを使った自由な作品はその後CDに引き継がれる。
近年CDの売り上げの伸びが止まる。それはCD音源にあきが来たのかもしれないが、さまざまなテクノロジーの変化や楽しむ側のメディアの発展がある。メディア作成時に周波数の範囲を固定したCDに対して、もっと上を、下をと音の豊かさを追求したハイレゾを楽しめる時代になった。ネット社会の拡大でオンラインあるいはダウンロードで楽しむというスタイルが定着する。音の提供側もCDをあきらめていかざるを得なくなる。
そこで手元のカセットをまた眺めてみた。フランク永井が主役のもの。フランク永井と松尾和子のデュエットもの。フランク永井と石原裕次郎。フランク永井や松尾和子を含む当時のムード歌謡歌手を集めたもの。さらに二人を含む当時流行したデュエットもの。などあることが分かった。
しかもビクターだけでない。このブログで何回か紹介したがポニーの商品。ポリドール製品とあった。
VCH-1544-フランク永井/松尾和子魅惑のゴールデン・デュエット(1978)
(LP版と同じコンセプトで12曲)
フランク永井にカギってだがつぎのようなもの。
VCH-2669-デュエットヒット
(フランク永井と松尾和子のデュエットを含むオリジナルとカバー集)
VCH-2711 フランク永井夜のムード歌謡
(フランク永井と松尾和子のデュエットを含むオリジナルとカバー集)
VCH-2720 夜のムード歌謡
(フランク永井、松尾和子、青江三奈など他のビクター歌手によるカバー集)
VCH-2747 フランク永井夜のムード歌謡
(フランク永井によるカバー集)
VCH-2749-BEST_ONEデュエットヒット
(フランク永井、松尾和子、青江三奈など他のビクター歌手によるカバー集)
VCH-2764 ムード歌謡
(フランク永井と他の歌手によるオリジナルとカバー集)
VCH-2767 夜のムード歌謡
(フランク永井と他の歌手によるオリジナルとカバー集)
VCH-3524-魅惑のムード歌謡
(フランク永井と他の歌手によるオリジナルとカバー集)
VCH-20024-フランク永井/松尾和子ゴールデン・デュエット
(LP版と同じコンセプトで12曲)
VCH-20056-ムード歌謡最新ヒット
(フランク永井、松尾和子、鶴田浩二など他のビクター歌手によるカバー集)
VCH-20057-スタンダードムード歌謡(1981)
(フランク永井と松尾和子のデュエットを含むオリジナルとカバー集)
以上1978年から4年間に発売されたもの。よくもまあ似たような打ち出しでやったものである。感心するほかない。きっと出せば売れたのに違いない。
オリジナルのヒット曲は紛れ込んでいるのだが、基本的に他の人気歌手によるヒット曲のカバーである。しかもそれらの多くはフランク永井が別のアルバムでカバーしているのを聴いているので、ほかの歌手の歌唱と比較できる。
筆者の場合はたいていBGMとして楽しんでいるので、細かいことはあまり気にしないで聴く。ただどうしてもフランク永井が歌っている曲だと比較してしまうのだが、最終的に比較して失敗する。しない方がいいのだろう。当時、つまり1980年ごろまでに流行歌は流行ったし、ムード歌謡の歌う歌手が多く出て最盛期であったのかもしれない。
これが十分に堪能できる。そうだった時期をこの度テープで聴いてみたしだい。ここ何年かレコードよりもテープからの音源を多く取り上げているが、気分的にはこちらのほうが、音源が確かなのではないかと気に入っている。理由について確証があるわけではないが。
とは書いているが、実際はまとめて聴く時間はなかなか取れないので、テープからPCに音を落として、さらにポータブル・プレーヤに転送して、通勤とか散歩とかのタイミングでも聴けるようにして楽しむ。
ポータブルのプレイヤーも何代目かになった。ボタンが聴かなくなったり、ディスプレイに筋が何本も入ったりして、ここ1年ほどはiPadTouchを使用している。PCのiTuneで転送するが、その前に曲に対して、しっかりと�.肇薀奪�番号+タイトル��演者��アルバム名という最少でのタグ付けをしておくのが大事だ。さらにはジャケット画像も表示できるようにしておけばベストなのだが、まあ、比較的頻繁にアルバムを入れ替えたりする場合はジャケットは付けていない。
というわけで、フランク永井が残した(あるいは当時のムード歌謡歌手)曲をテープからの音源で楽しんでいるということについてでした。
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