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2018年10月20日15:45

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「止められるか、俺たちを」〜タバコとウイスキーの時代

映画製作の現場を舞台にした作品でなおかつこのタイトル、なにやら“アンサームービー”のようだけど、以前から話題になっていたのはこちらのほう。亡き若松孝二監督が設立した若松プロでくりひろげられる青春群像劇、1960年代の終わりから70年代初頭にかけての熱き日々を再現。監督はつねにハイテンションの作品を提供し続ける同プロ出身白石和彌。

主人公は男くさいこの昭和ど真ん中の時代に助監督を志す女性、実在した人物である吉積めぐみ(門脇麦)。彼女の目を通してすすんでいくこの物語、最初のうちは平成女子がタイプワープしてポンと昭和の時代に飛び込んだ印象、多少の違和感があってどうなることやらと注目したけど、最後には新宿フーテン女性の匂いをきっちり放っていたから不思議なもの。

そして奔放そのもの、ある意味わかりやすいキャラの若松孝二(井浦新)よりも、彼の相棒というかサブ的ポジションながら若松プロの原動力である足立正生(山本浩司)の立ち位置みたいなものが興味深かった。ほかにも当時の映画人が有名無名問わず実名で多数登場。若松映画のファンにはたまらない小ネタが随所にちりばめられているはず。

白石作品の特徴というべきセピア色がかった光線や生々しいカメラワークも見事、音楽に曽我部恵一を起用したのも大正解。当時の世相や事件をうまくまじえながら、熱きあの時代を見事にとらえ、最初から最後までずっとハイテンションな一本。それにしてもあの時代は誰もがみなタバコをくゆらせ、濃い目のウイスキーをあおっていたんだなあとあらためてしみじみしました。
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